【商売している人向け考察】利益計算を数字で理解する

2017/03/20

毎度おおきに、湖東フラワーです。

連休初日の土曜日、商売の勉強会のため大阪まで行ってきました。
テーマは主に①利益計算・②財務会計・③銀行との付き合い方の3つ。
話者の方はどなたも素敵な方で、素晴らしい内容を話してくださいました。
どれも商売をする上で重要な内容ですが、特に①利益計算について思う事が多かったです。
このブログをご覧になっている方は花屋さん(≒自営業者)が多いと思います。
多分今後の商売に参考になるんじゃないかーと思い、今回はこの内容について考察してみました。

「利益」と書くと「お金かよ!金儲けかよ!」とか言われそうですね。

当園ではアンスリウム(鉢花)を作っております。
商材が花なだけでやっぱり商売なので、利益はとても大事です。
利益が出ないと設備の増強もできませんし、雇っている方にお金を払えないし、苗を買う資金も捻出できません。
結果、良い商品を世に送り出すことができなり、商売が破綻します。
なので、商売人(=経営者)が利益を考えることはとても大事です。というかそれが仕事です。

…なはずなのですが、

「自分が売っている商品をひとつ売ると、いくら利益出るのか?」

という素直な問いに対し、答えられない人って私も含めて意外と多いのかな、と。

今回の勉強会では、話者の古屋悟司さんが「限界利益」という言葉を使い、理解をラクにしてくださいました。
※限界利益:売上から変動費(=売上に応じて嵩む費用)を引いた数値。百分率にすると限界利益率。

決算書を作っている人は、売上から一般・販売管理費を引くと商売全体の平均限界利益率がわかるので、
この数値を基準にして、現在販売中の限界利益率を高くする努力をしたり、今後限界利益率の高い商品を投入していったりすれば、経営が利益体質に改善されると解釈しました。

この限界利益率が理解できたので、私は以下のような事も理解できました。

①値引きが利益にどう響くかが計算できる
→値引いた商品を売り切ったら利益がいくら残るとか、いくら売れば同程度の利益が確保できるかがわかる。
②値引率によっては、売れば売るほど赤字になることが数字で理解できる
③値上げする場合も、いくら値上げすれば利益が維持できるのかがわかる

古屋さんは「限界利益」で説明してくださいましたが、値下げするにしても値上げするにしても、基準となる数値がわかるってありがたいことなんだなーとしみじみ実感しております。

また、値上げ後のお客様の反応に変化があったという話も印象的でした。
値上げをすると、お客様の層が変化するんですね。
値段にうるさい層が消え、レビューの内容が改善されていくんだそうです。
値上げをすると新たな顧客開拓が必要になりますが、長い目でみると顧客整理の点で値上げはひとつの手段かもしれません。
とはいえ、値上げと一言でいってもマーケティングの観点では考えることは多いので、簡単ではありませんが…。

とまぁ、そんな学びの多い勉強会でした。

最後に、この勉強会ではお土産をひとつもらいました。