【考察】植物を家に置くことについて

2016/10/10

毎度おおきに、湖東フラワーです。
ワタクシ事ですが、今月頭から婚約者との同居をスタートさせております。
1週間経って、ようやく生活準備が整ってきました。
それで先日、温室で養生させていた観葉植物(研修時代に師匠からもらったもの)を運び込みました。
レイアウトは暫定です。

今回の転居を通して、植物を部屋に置くことの意味を考察してみました。
花の生産者をやっておりますが、消費者が植物を買うことのメリットって何なんだろう、ってこれまで考える機会がなかったので。

アジェンダ

1.植物を置くことのメリット・デメリット
2.どんな植物を置くと良いのか?
3.植物を置く上で気をつけた方が良いと思ったこと

1.植物を置くことのメリット・デメリット

ただ「癒されるから!」という理由で片付けると勿体無いので、もう少し掘り下げてみました。

メリット

1.オシャレ、かっこいい

私は薔薇みたいな花よりも観葉植物を置きたいタイプで、一番の理由はやっぱりこれです。
おしゃれなモノが部屋にあるととても心地よく感じます。
おしゃれな人の部屋には植物が置かれていることが多いようですし。
インパクトのある家を訪れた友達にもちょっと自慢できそうじゃないですか?

2.落ち着く

これは人によるかもしれませんが、植物の緑を見ると私は落ち着きます。
昔100均で買った蔓性のフェイク植物をスチールラックに巻きつけていたことがあります。
これを見ても落ち着かなかったので、やっぱり生花である必要があるようです。

3.空気清浄・加湿効果が期待できる

植物には、部屋の空気を綺麗にしてくれる機能を持つものがあります。
例えば、シックハウス症候群の原因となる化学物質も吸収してくれたりします。
また、冬場には加湿効果が期待できます。

4.モノに対して優しくなれる

これは私が自室に植物を置くようになってから感じていることです。
植物の管理は、水やりや肥えやり、遮光等、それなりに手間がかかります。
植物が枯れたら自分のせいなので、当事者意識が芽生えやすい気がしています。
その結果、私はモノを大事に扱うようになりましたし、周囲に対して少し穏やかになりました。

デメリット

1.世話がめんどくさい

植物は生き物なので、水やりや肥えやりに気を遣わないといけません。
光が無いと花は枯れ落ちるので、適度な光量調整や温度管理も必要になります。
造花を買う方や植物を置くことをためらう方のほとんどはこれが理由ではないでしょうか?

2.スペースが取られる

植物を置くと、どうしても場所が取られます。
東京や大阪のような都会ではどうしても部屋の間取りが狭くなりがちですし。

3.汚れる、お金がかかる

植替え時に手が土で汚れたり、水やりで鉢の底から受け皿に滲み出た水を捨てる必要が出てきます。
また、管理に必要な土・水・肥料等の細々とした資材費もかかります。

…こんな感じなんじゃないかと思います。

2.どんな植物を置くと良いのか?

上記のような特徴を受け入れたとして、では何を置くと良いのかも考えてみました。

ふと思いついたものとして、①観葉植物、②多肉植物、③切り花、④鉢花、⑤造花を比較してみます。
⑤造花は、最近は品質向上が目覚ましく、テレビ番組の背景にもよく使われるようになりました。
個人的には、造花は邪道派なんですが…。

インテリアとして置くか、それとも彩りを重視するか、もしくはコストかで分かれる気がします。
とはいえ、結局は好みの問題です。

インテリア要素を重視するなら、①観葉植物、②多肉植物。
観葉植物は華やかさには欠けるものの、大きな商品が多くインパクトがあり、緑の演出には最適です。
多肉植物はコンパクトで商品の持ちが良く、管理の手間がほとんどかかりません。
ただ、ズングリムックリした草姿が多いのと、大きな商品は高額になりやすいのが難点です。

部屋の彩りを重視するなら、薔薇等の③鉢花、④切り花。
ただ、花モノはどうしても商品の持ちが悪いので、頻繁な交換が必要になりますが。

コスト面ダントツの⑤造花は好みが分かれますが、花っぽければ何でも良いという方向けかと。

3.植物を置く上で気をつけた方が良いと思ったこと

1.光・温度・水には気遣いが必要

植物に光が当たらないと、花は枯れ落ち、葉の緑色が悪くなります。
私はリビングに観葉植物を置いているので、カーテンの開け閉めには注意しています。
リビングだとあまり気にならないかもしれませんが、室温への注意も必要です(特に冬)。
水については置く植物によって変わるので一概に言えません。
観葉・多肉あたりなら水やりの手間はほとんど要りません。

2.置かないほうが良い場所

光・温度に加え、電子機器から発生する電磁波は実は植物に悪影響を与えます。
そのため、以下の場所には置かないように気をつけています。

 ①エアコンの真下
  エアコン風による乾燥を避ける。
 ②窓際
  直射日光への懸念。
窓際に置くならレースカーテン越し。
 ③玄関
光量不足への懸念。
緑演出のため、来客時に一時的に移動させる程度。
テレビの真横
  電磁波。テレビ台から少し離して設置する。
…とはいえ、これが結構難しい。

逆に、お勧めの設置場所は「浴室の窓際」です。
光良し(曇りガラスなら尚良し)、湿度良し、温度良し。空気循環良し。

終わりに

毎朝起きてカーテンを開ける時、植物に水をやる時とか特にそうなんですが、
日々の生活に、植物を気にかけてやれるくらいの気持ちの余裕は持ち続けていたいなーとふと思うことがあります。
最近スマホアプリのトピックが多いですが、スマホのゲームアプリに課金するのをちょっと控えて、植物の一個でも部屋に置けば、気持ちの余裕って結構変わってくるなーとたまに思います。
私はゲーマーなのでゲームにお金を払うことには異論はありません。
そういうちょっとした気持ちの問題なのかなと。